儒学

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儒学の誕生

今をさかのぼること 2500年余り前、古代中国に後に三(四)大聖人【孔子 ・ 釈迦 [シャカ] ・ イエス キリスト ・ (ソクラテス)】と称される 孔子が生まれました。 この孔子が開いた民主的な教えが儒学です。 この儒学は、中国にとどまらず、朝鮮、日本等 アジア地域で、永い間、国家社会の秩序となり、 思想文化のみなもととなり、また人生の良きみちびきともなってまいりました。

我国にとっても、文字(=漢字)の伝来は同時に 『論語』(=儒学)の伝来でした。 その文字と思想の受容・吸収によって、優れた良き日本人の美しい精神(こころ)を形成してまいりました。

孔子は(BC.551 [BC.552]? - BC.479)、魯 [ろ] の国、陬邑 [すうゆう] に生まれました。 名を丘、字(あざな)を 仲尼 [ちゅうじ] といいました。 生まれた時、頭のてっぺんがくぼんでいて尼丘山に似ていたのが命名の由来といわれます。(『史記』) 父は64才を過ぎており、母は16才であったといわれています。 孔子が3才の時 父が亡くなり、しばらくして母も亡くなります。両親に早く死別し、家貧しく、兄弟多く(姉9人 兄1人) 非常な苦労をして学問を修めました。

孔子は、生涯 ユートピア(理想国家)としての周王朝の再現を目指しました。 徳治主義をとなえるその教えを一言に要約すると、 それは「仁 [じん] = おもいやり、いつくしみ」ということです。 14年間の諸国遊説 [ゆうぜい] の後、帰国し弟子の教育や古典の整理に専念します。 孔子の弟子は、3000人ともいわれますが(『史記』)、非常に年齢の若い弟子が多かったのが特徴的です。 孔子の教えは、孟子 [もうし] 荀子 [じゅんし] へと受け継がれ、 「仁」を重視する立場と 「礼」を重視する立場の2つの流れを形成しつつ発展いたします。

孔子の没後(30年~100年後?)、門人たちによって編集された孔子と弟子の言行録が『論語』です。 20編 499章からなり、”円珠経 [えんじゅきょう] ”とも 「宇宙第一の書」とも呼ばれ、 東洋のバイブルとして広く永く愛読され学ばれることとなります。

我国においても、”犬に論語”、”論語読みの論語知らず” 等、ことわざになっていることからもわかるように、 (ことに近世)指導者階級のみならず 庶民生活の中に身近なものとして親しまれ、根付き、良き精神文化を形成してまいりました。

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