本 [もと] =徳、を務め身を修めるための広い教養を学びます。 『大学』 に 「物に本末 [ほんまつ] あり、事に終始 [しゅうし] あり」 とあります。 人間形成にも学問にも、樹で例えると根や幹にあたるものが本学 [もとがく] です。 本 [もと] とは、人間形成の学、”徳 [とく] ” の学のことです。 今の日本の教育の問題の第一が、この学習内容自体にあると思います。 政・官・財・・・ あらゆる分野での不祥事・乱れは一 [いつ] にここに起因しているのではないでしょうか。 本学の講義では、※精神的糧 [かて] (栄養分) となる経書 [けいしょ] 、 古典、思想等を、初心者のために、わかりやすくポイントをおさえて(ダイジェストで)学べます。 2007年度は、「諸子百家の中の儒家」、「四書五経」、『大学』、文学作品を素材に「人面の大岩」(N.ホーソン)、 「枕中記 [ちんちゅうき] 」、「塞翁馬 [さいおうがうま] 」 等を扱いました。 2008年度は、「諸子百家」 の儒家 ・ 道家(老荘) ・ 墨家 ・ 法家の思想、 漢文訓読の基本、「中論」(ヘーゲル弁証法) 等の概略・ポイントを講じました。 2009年度は、「教育勅語」、『陰隲録 [いんしつろく] 』、 経書では 『中庸』、『孟子』 等を要説する予定です。 (※注 君子は根本(=徳)を大切にし、そのことに努力します。 根本が乱れていて その末 [すえ] がよく治 [おさ] まるはずがありません。 この根本がしっかりさだまってこそ、人として進むべき道も開けてくるのです。)
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