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儒学の経書・経典、中国五大聖典。
- ● 『易経』 [えききょう]
- 中国・儒学最古(約3,500年程前?)の経書、五経の首位。
”周易” とも ”帝王学” ともいわれます。
四聖人(伏儀 [ふっぎ] ・文王・周公旦 [たん] ・孔子)
の手になると伝えられていますが、おそらく古 [いにしえ] の聖人が原型をつくり、
多くの賢人が肉付けし(十翼)、長い年月を経て 『易経』 として完成したと思われます。
- 占筮 [せんぜ] 書(卜 [ぼく] 学)から
経書(思想・哲学)への融合・発展が成されます。
上経・下経 64卦 [か] と 384爻 [こう] の本論と、
十翼(10 の参考書)から成ります。
- 儒学・東洋思想の源流をなすものです。
英名が ”The Book of Changes ”(変化の書) といわれるように ” 変化の学 ” で、
” 陰陽相対(待)論 ” と ” 中論 [ちゅうろん] ” がベースです。
東洋の偉大な英知と神秘の集積として、外国の学者からも注目尊重されています。
- 「 乾 [けん] は元亨利貞 [げんこうりてい] 」 と、
第一番目の卦の本文はわずか4文字です。
”乾” を象徴する竜(ドラゴン)の物語にはじまり、第64番目 ”未済 [みさい] ” (未完成)の小狐で終わります。
- 孔子は ”韋編三絶 [いへんさんぜつ] ” といわれる程 『易経』 を愛読しました。
- ● 『書経』 [しょきょう]
- 『書』、 『尚書』 ともいいます。魯 [ろ] 国に伝わった周公に関する記録が中心です。
- ● 『詩経』 [しきょう]
- 『詩』、 『毛詩』 ともいいます。
殷代以来の詩 300余編を孔子が 305に整理したと伝えられています。
- 孔子は 『詩経』 を非常に大切にしました。
「子曰く、詩三百、一言以て之を蔽 [おお] う、曰く思い邪 [よこしま] 無しと」 (為政)
- ● 『礼記』 [らいき]
- 礼に対する記(記=伝)。
儀礼に対する記のほかに 「大学」・「中庸」 などがもっとも重視されます。
哲学的思想を含んでいます。
- ● 『春秋』 [しゅんじゅう]
- 魯の国の年代記。
孔子が整理・編さんしたといわれています。
西周 [せいしゅう] から戦国にいたる
BC.770年~BC.403年の記述です。
”春秋時代” の名称の由来となりました。
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