1949年、中国では 国共内戦に敗れた国民政府は台湾に移り (中華民国)、勝利した中国共産党は中華人民共和国を成立させます。 儒学の暗い時代を迎えます。 儒学とその思想が伝統文化なるが故に批判され打倒目標になります。 ことに、”文化大革命” による儒学 (孔子) への破壊弾圧は、まさに ”暗黒時代” といっても良いのではないでしょうか。 それでも 儒学 (孔子) への尊崇の火は消えませんでした。 次第に儒学 (孔子) への見直しがなされて、今日 以前とは比べものにならない再生ぶりです。 2005年は、式典が行なわれ 正式に国が孔子を認めた年ともいわれています。 2008年 北京オリンピックが開催され、国際社会の中に新たに中共が位置づけられようとしています。 今、中共では 次代を築く若者たちが熱心に 『論語』 を学んでいます。 儒学がとり戻されつつあります。 朝鮮 (半島) では、1948年 南北に分断され、北は社会主義国となりました。 南の大韓民国は儒学的生活様式の伝統が社会生活の中に色濃く温存されています。 その国旗は易学の ”太極 [たいきょく] マーク” と ”四象 [ししょう] (天・地・水・火)” がデザインされており、 儒学の国をよくあらわしています。 日本では、かつて欧米諸国を尊敬せしめた 優れた精神性 ・ 徳の伝統は、 1945年 ”大東亜戦争敗戦” ・ 米による占領政策により一変します。 教育勅語廃止 ・ 憲法改正 ・ 民法改正 ・・・ ”民主化” の美名のもとに、 日本の古き良き精神文化が捨てられ、忘れられました。 敗戦後 60年余りを経て 我国は、現在 (その物質的繁栄とはうらはらに) 精神 (=心の) 危機的貧困状況に至っています。 儒学 ・ 日本精神の ”忘却 [わすれさられた] 時代” 、 ”心の蒙 [くら] い時代” と称せるかも知れません。 以上、2500年余前の孔子誕生に起源する儒学の歴史のあらましをみてまいりました。 結びに、中国において孔子の子孫達が (80代になります) 脈々と生き続け活躍していることを付け加えておきます。 そして、我国においては天皇の血脈が (125代になります) 続いていることに、 不易 [ふえき] (変わらないこと) なるものの尊さを感じております。 【 関連ページ 】
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